フィトンチッドってなんだろう?
『フィトンチッド』。聞き慣れない言葉かも知れませんね。いったい何なのでしょうか?
フィトンチッドとは一言で説明すれば『森林の香り』です。でも自然と触れる機会が
少なくなった現代では『森林の香り』と言われてもぴんとこないかも知れません。
もう少し具体的言うと『木の香り』。こう説明すれば、みなさんは材木屋さんや
新築の木造住宅に漂う匂いやひのき風呂の香りを思い浮かべることでしょう。
そして「なんだ、難しそうな言い方をしているだけで、たかが木の香りじゃないか。」と
思われるかも知れません。
でもちょっとお待ちください。わざわざ『フィトンチッド』と呼ばれ、また最近その存在
が注目されている背景には、ちゃんとした理由があるのです。
たとえば『森林浴』。ストレスをやわらげて、身も心もリフレッシュさせる森林浴の爽快感は、みなさんもよくご存知ですね? この森林浴効果をもたらす森林の
香りの正体が『フィトンチッド』。森林の植物、 主に
樹木が自分で作り出して発散する揮発性物質で、その主な成分はテルペン類 と呼ばれる有機化合物です。この発散している状態のテルペン類を人間が浴びることを森林浴と言うわけです。 フィトンチッドは体をリフレッシュさせるだけではありません。抗菌、防虫、消臭 などのさまざまな働きがあり、フィトンチッドを上手に利用することによって、わたしたちの生活を健康的で豊かなものにしてくれます。