今回お願いした建物は、私が生まれた昭和42年に誕生記念に建築されたと聞かされておりました。 1階は車庫、2階が3部屋あり私は2部屋を自分の部屋として中学1年から母屋の新居に移るまで長い間居中していました。取り壊すべきかそれともリフオームを行うべきかずっと思案をめぐらせていました。 着工から工事が進むにつれて、建物の骨組みだけがさらけ出た姿には切なさを感じましたが、日を追うごとにしっかりと形が現れてくるにつれて、わくわく感が増し、変貌を遂げる姿を眺めながら呑む酒はひとしお旨く感じたものでした。若い衆の仕事ぶりを眺めては、寸分の狂いも妥協しないと仕事に対する厳しさと丁寧さ、手際の良さには驚くばかりで、これぞ匠の技なのかと目が釘付けになるほど感心するものでした。 |